どうも、のま茶です。この三連休初めて〆切前日まで原稿を描いていました。
漫画の方はとっくに終わっているのですが表紙絵の方に手こずったからでしょう・・・。
今回は、その何とか描き終わった表紙絵のSAIイラストメイキングをします。
いつもより細かくメイキングしよう!
◆キャンバスのちょっとした説明
◆線画
線画はアナログで人物だけ描きました。
描いている途中に気が変わって、川を描こうとしていたのに神社へ変更。
▲元の線画
▲スキャンして手を加えた線画
▲さらに背景をデジタル(SAI)で付け加えた線画
こんな手順で線画完成。神社です。鳥居、石灯籠、名前のわからん建物。
途中から変更したせいで地味に手間取りました。背景のことも最初から頭に入れておくのが一番ですね。
では、塗っていきますー。
◆肌を塗る
ベースの色を塗りました。
あ、因みにこのオリキャラは和風漫画「袖振り合うも他生の縁」のキャラです。
左の男(女じゃないよ!)の子は半分狐で半分人間。右の男の子は狛犬。普段は人間の男の子に化けています。
・名前(左から);犬崎 黎弥/杜々丸/亜志丸 よろしく!!
本題に戻ります。皆肌の色が同じではつまらないので狛犬二人は乗算レイヤーをつかって若干濃い目に調整。
次、影を塗ります。
自分はベースと影でレイヤーを分けています。その方が何かあったときに修正しやすいので。
でもレイヤーを増やしすぎると重くなるので注意。
影を乗算でつけ、不透明度を調整しました。不透明度の調整は左端の上の方にあります。
完全アニメ塗りではなく、部分部分ぼかしています。
この画像では影が若干薄めですが、この後少し濃くしました。結構じっくり塗っています。
次は髪を塗ります。
◆髪を塗る
ベースの色を塗り、影を簡単につけました。
光をいれます。発光レイヤーに黄色で光の線をいれ、影になる部分は消しゴムツールで消します。
不透明度100%だと、白色になってしまうのですが、不透明度を下げていくとこの画像のように黄色っぽくなってきます。
お次は服ー。
◆服を塗る
ベースを塗り、影を塗る。どれも基本こんな手順です。
白い服には、乗算レイヤーで薄紫を使っています。アナログ(コピック)の時もそうでした(因みにV20の色)。
そして目を塗ります。人物を塗る時は何故か目は最後。
こんな感じです。ベース、乗算。
光はその時々によって少し描き方が違います。今回は白で明暗を使ってみました。
ここで、線画の色変更。隣接する色に近づけてあります。自分は、隣接する部分の影の色で線画を塗り、そのレイヤーを複製して乗算、不透明度を40%くらいに下げて重ねています。隣接する色が白色、または顔の部分の線画は薄い黒を使っています。この色は他と同じように乗算すると黒になってしまうので、別のレイヤーで薄い黒に塗り、乗算レイヤーは重ねません。上の画像の線画を見ればわかると思います。
さて!自分を手こずらせた背景に突入。
◆背景を塗る
・建物等、木
とりあえずベースとなる色をおき、全体の色のイメージをつけます。
まず最初に時間がかかった鳥居。古ぼけた感じをだしたいのに上手くいかず、弟にも一言言われる始末。
乗算で影をつけぼかし黄色味がかった茶色をところどころに塗ってぼかしました。汚れた感じ。
後ろに見えている鈴も古くなった感じを出したかったので、影をつけ、違うレイヤーで錆びた感じに色を付け加えました。それっぽく見えているといいのですが(´・・)ノ
全体像。石灯籠も塗ってあります。緑の苔(?)はキャンバスアクリルのにじみ&ノイズを使って描きました。このツールは結構便利。木にも使っています。
木を描いていきます。下書きなしで、キャンバスアクリルのにじみ&ノイズで塗り塗り。
色を重ねて影も出していきます。
にじみ&ノイズを使っているので縁がぼやぼやしています。なので消しゴムを使って整えていきます。
左三本の木は整え済み。右一本の木はまだそのままの状態。
大分作業が進んだあとですね(笑)。
乗算で木の幹の影をさらにつけ、同じように葉の部分も描いていきます。
木の幹には、葉の影を乗算レイヤーでつけました。
・水
さぁ水を描いていきます。川を描くかわりに、水に沈んだ神社を描きたかったのです。木とか腐りそう。
水を塗るのは初めてなので試行錯誤。
とりあえず一色で塗り、鳥居や人物などの水面の高さを整えました。
今のSAIキャンバスの状態をわかるために左部分もとっておきました。
レイヤーの数が半端ないですね。絵のサイズが原稿の原寸で5350×3772のせいでメモリ負荷率が90%超え。
こうなると重くなったり指示の拒否が起きたり、最悪キャンバスが破壊されます。
一度キャンバスが破壊されましたが、こまめに保存していたので助かりました。
こまめな保存は大事!!!!!
・・・本題に入ります。水を塗ったものの地面を描いていませんでした。キャンバスアクリルにじみ&ノイズ。
このままでは良くないと思い、地面のレイヤーのモードをいろいろ試した結果、明暗に。
明暗は滅多に使わないのですが今回活躍。正直、どういう時に使うのか知らない(笑)。
水に浸かっている部分をぼかしました。やっとそれらしくなってきたような。
水の波紋が描いてありますが、この後どんどん水に手を加えていきます。
今のキャンバスの状態。さっきよりレイヤーの数が・・・。
さっきより水に手を加えました。
ペン入れレイヤーで手ブレ補正15で水に流れを描きました。左手前から奥に向かって二本。
通常レイヤーにペン入れレイヤーを重ね、モードを明暗に。
亜志丸君(一番右)の足元に水飛沫。
一通り描けたら、水面に影を描いていきます。木の葉の影など。
この画像でも水面の影はつけてあるのですが、あとから修正しています。その画像はとっておいてないので完成絵で見てください<(_ _)>
全体の光を描きます。違うレイヤーに黄色で線をいれ、ぼかします。
最後に足りないところに手を加えていきますー。
鳥居に札。神社に貼ってあったのを思い出しながら描きました。
この絵は神社の写真資料を参考に描いています。
最後の際に、ふと思い出して杜々丸君(真ん中)に釣竿を持たせました。右手にバケツを持っているので釣りにでも行くのでしょう。そんなイメージで描きました。
あ、この神社とこのキャラの漫画はあまり関係ありません。神社はでてきますが沈んではいないので!
これでメイキングは終了です。ここまで見てくださりありがとうございましたー!!
何かしらの参考になれば嬉しいです^^
完成作品(別ウィンドで開きます)↓メイキングにない部分があります。
http://houroukenkaku.web.fc2.com/illust/mizunisizunda.html
[1回]
PR
どうも、のま茶です。
最近暑くなってきましたね~。でも寒がりな自分はまだ若干肌寒いです。
テストも近づき、現在テスト期間中。漫画orテス勉で、漫画の方をとりました(笑)
・・・半分冗談です。それなりに頑張るつもりですので(´・∀・)ノ
まぁそれはさておき!漫画描きます。
ずっとだらだら描いていましたが、次の〆切が案外近かったことに気づきやっとペースをあげました。
因みに漫画はこれで二作目。まだまだ不慣れです。
今回は漫画を描きながら雑談です。地味にメイキングっぽかったりしますがほぼ雑談。
まずは道具紹介。前回も前々回もした気がしますが今回は少し細かく取り扱おうと。
◆道具紹介
これが漫画を描く時に使うものです。絵を描く時はほぼこの0.3シャーペンを使っています。
毎度お馴染みのものを使わないと何となく落ち着かないので。
そして消しゴム。あまりよくない消しゴムだと逆に原稿を汚してしまったりするので結構選んで使っています。つい数日前に使い始めた新品です。それまで使っていたのは毎度の如くいつの間にか粉砕していました。
インクはパイロット証券用インク。つい数日前にビンひっくり返しました。まさかの光景に暫く思考停止して、床に滴り落ちる黒い液体を眺めていました。そろそろ買い時だったのが幸い。
となりにあるビンは水。ペン先を洗うためです。
そしてGペンと丸ペン。基本Gペンです。丸ペンはどうも紙に引っかかって上手く描けないので・・・。
あとはトーンイレイサー、筆ペン、ミリペン、溝付き定規。
道具紹介はこの辺にして、描いていきますー。
◆ペン入れしながら雑談
線画汚い\(^0^)/もっと丁寧に描かなくては、ですね。
枠には0.05cmのミリペンを使っています。しかし夢中になりすぎるとペン先を潰してしまうのが毎度のこと。もともと筆圧が強いので・・・。
因みに0.03cmのミリペンは付け根から折って以来使っていません(苦笑)
あ、この原稿ノドをとって描いていませんね。
※ノドは、本を見開いた時に中心にくる側を少し空けるスペースです。中心は本になると開きにくくなるので、そこに文字があると読めなくなってしまいます。要するに、見開きで右にくる原稿は左側にノドを、左ページの原稿は右側にノドを、ということです。
部誌ではノドをとっていなくてもなんとかなるのですが、今回は印刷業者様にお願いするので、しっかりノドをとります。
なので最後スキャンして縮小させたりでどうにかするつもりです^^;既に描いてしまった以上こうする他なくドンマイな感じです・・・。
気を取り直してペン入れ。上の写真で自分が持っているのはGペン。主線は基本Gペンです。
ざっと描いたら丸ペンに付け替え。つい最近丸ペンを使い始めました。
顔や、斜線など細かい部分に使っています。
因みにこの原稿は創作漫画「袖振り合うも他生の縁」の第弐話です。話が上手く作れるようになりたい。アクションもうまく描けるよう練習中。
背景を描いています。江戸時代の背景なので資料を参考に描き描き。
背景描くなら現代より時代物の方が楽しい!と言いつつ実は面倒だと思っていたり。
下書きで殆ど背景を描いていなかったせいで結構手間取りました。こう不自然にならないように・・・。
今度からもう少しちゃんと下書き描こう・・・。
上のコマの右の木は枝垂れ柳(のつもり)。裏通り。何だか日光江戸村に行きたくなってきた。
和服男装して日光江戸村とか楽しそう。
トーンを貼っています。ここでまた道具紹介。
手に持っている定規に銀のアクリルがついています。これでカッターを使う時も定規に傷がつきません。
普通の定規を使っていた時は定規がガジガジになってしまったのであると便利。
カッターは、トーンなど薄手のものを切る専用のものです。前はこれまた普通のを使っていたのですが、試しにこれを買ってみたら明らかに使いやすさに差があることに気がつきました。これなら細かい部分も切りやすいです。
集中線はたまにトーンを使って表現しています。上のコマがそうです。
元は縦線のトーンを、絵に合わせて角度をつけて・・・。なんとなくこの作業は楽しい。
文字入れは、スキャンしてデジタルでいれています。
前回は文字を印刷して原稿に貼る方式でしたがこっちの方が楽なので。
ふー自分は漫画描くのが遅すぎて大分早くから描き始めていたのに〆切に冷や汗をかくという・・・。
この漫画はこちらの、のま茶イラストサイトの漫画コーナーにあります。↓
(弐話からでも普通に読めます)
さて!漫画描き終わったので最後は違う創作雑談。
因みに、この記事は数日間にわたって書いています。なので最初に言ったテストは終わり、赤点ゼロで平均点を超しました(○゜▽゜○)去年のウチとはちょっと違うぜ!・・・なんて言えるのも今のうちですね(笑)
そのうちこのキャラで漫画を描こうかなと思っていたり。
題名「パラレル 大江戸徒然日記」(仮)
和服、大好きです!!江戸時代も好きです!!
内容は半時代物ギャグ系にしようかと思っています。今は「袖振り合うも他生の縁」を描いているのでまだ先の話です。それまではキャラ落書きとか。名前もまだ決まっていないので。
これは暇なGW中に考えたキャラで、その記事はこちら↓
【GW中の和創作】
http://nomatya.blog.shinobi.jp/Entry/12/[2回]